あれが阿多多羅山、 あの光るのが阿武隈川。 ここはあなたの生まれたふるさと、 あの小さな白壁の点点があなたのうちの酒蔵。 それでは足をのびのびと投げ出して、 このがらんと晴れ渡った北国の木の香に満ちた空気を吸はう。 あなたそのもののやうなこのひいやりと快い、 すんなりと弾力ある雰囲気に肌を洗はう。 高村光太郎